試み一覧
不燃木質素材の試作開発【開発】
- 2020.02.17 Monday
滋賀県立大との共同研究 ヨシの活用【試作開発】
- 2019.07.18 Thursday
すてきなツリーでメリークリスマス☆ 【商品事例】
- 2018.12.25 Tuesday
ルビットタウン高山 【納入事例】
- 2018.12.22 Saturday
いなわらボードづくり【試作開発】
- 2018.08.10 Friday
新しいスツールの紹介 ストランドボード仕上げ
- 2018.05.01 Tuesday
国産ストランドボード オリジナルマグネットづくり
- 2017.06.09 Friday
竹ストランドボードの試作開発
- 2017.03.31 Friday
パーティションを設置しました。
- 2017.02.16 Thursday
あたたかみある自然素材の掲示板
- 2017.02.10 Friday
東京都立産業技術研究センター 支援紹介に掲載されています。
- 2016.10.19 Wednesday
岐阜県県産材競争力強化事業 採択決定
- 2016.07.11 Monday
エスウッド研究室の日々~8~ ストランドボードのエッジ加工
- 2016.05.23 Monday
エスウッド研究室の日々~7~ ストランドボードの曲げテスト
- 2016.05.10 Tuesday
ぎふ県木連情報に掲載 ー人、環境にやさしい木質建材開発ー
- 2015.10.30 Friday
茶室「不震庵」の施工~大阪市立大学~
- 2015.10.09 Friday
欧州規格「玩具の安全基準」の結果報告 : 合格
- 2015.09.24 Thursday
欧州規格「玩具の安全」 EN71-3:2013
- 2015.08.28 Friday
廃棄物資源循環学会(九州大学) 研究発表
- 2015.08.18 Tuesday
ストランドボード 視覚的柔らかさと物理的硬さの両立
- 2015.08.12 Wednesday
ストランドボードの耐衝撃性~1回目~
- 2015.07.25 Saturday
地域材を使った環境教育 エスウッドができること
- 2014.12.09 Tuesday
エスウッド研究室の日々~4~ 茶葉配合内装材 開発の経過
- 2014.12.01 Monday
エスウッド研究室の日々~3~
- 2014.11.19 Wednesday
エスウッド研究室の日々~2~
- 2014.09.25 Thursday
エスウッド研究室の日々~1~
- 2014.08.26 Tuesday
断熱性の良し悪し。
- 2014.07.15 Tuesday
県産材を地元でつかう。(ぎふメディアコスモス)
- 2014.06.12 Thursday
ストランドボード 新たな柄の提案。
- 2014.05.09 Friday
春の高山へ。
- 2014.04.30 Wednesday
燃焼試験 結果は良好です。
- 2014.02.18 Tuesday
桧ストランドボード 新たな試み
- 2014.02.03 Monday
茶がらの再利用
- 2013.05.09 Thursday
木材学会誌に掲載されました。
- 2013.04.10 Wednesday
建築解体材を使った実験中です。
- 2012.04.10 Tuesday
昨年度まで実施してきたプロジェクトのフォローで4月も実験中です。
・・・・今月で完了かなと思いますね。^^
プロジェクトはひと段落し、これからこの技術がどう使われていくのか、そこが大切ですね。
話がとびますが、、
今でも震災のがれき処理で右往左往しており、たまにニュースでも見ます。
再利用していくには、がれきの分別も大変な作業だなと思いながら。
現地では、そうしたがれきを使った復興ボードというものが開発されたようで、うまく用途が見つかることを願うばかりです。
うちの実験室でもちょうど解体材を使っていて、
共通する部分が少しはあるかなと思いつつ、実験してます^^
どうなんでしょう?
解体材はかなり水分をもっているので、通常、エネルギーを使って高温で乾燥しないといけないところ・・・
今やっているのは、その乾燥工程を省略したエコな技術です。^0^
いつかこの技術が使えるようになるといいかなと。
(まだラボレベルですけどね。。)
もうしばらくは、報告書と論文のまとめが続き・・・
まとまったら、またブログします^^
(develop)
茶葉ボード人気じわり・・・
- 2012.03.23 Friday
茶葉ボードが戸建住宅で使われました!^^
国内初!?(わかりませんが・・・)
今回は、大阪久宝寺のT邸です。。
設計者のかたの家だけあって、とてもおしゃれな感じでした^^
大阪市立大の木内先生と設計者の田中さんです。↑お世話になっております。。
天窓があって・・・とにかく明るい!
平屋なんで、コンパクトに部屋が連なっていて、収納もまとまっています^^
いいですねぇ。
平屋の家は僕にとっても理想的な感じです。
・・・
茶葉ボードはどこに・・・
一通りみせてもらって、、、 玄関まで戻ってきて・・・。
そして・・・
ふいに、玄関の収納をあけると・・・・
お茶っぱのいい香りが・・・漂ってきましたぁ
今回は、下駄箱とトイレに使ってくれてました^^
なかなかマッチしてます!^^!
トイレのほうは・・・
これまた、、香りがいい!柄も他のクロスと合っている感じです。時間がたつと味がでてくるかも・・・と創造してます^^
今回は、茶葉を使いましたが、今後は茶がらをリサイクルしたいですね。
リサイクル精神で。
来年度は、茶がらのボード化が目標です!
ちなみに、このボードは正式に製品化されていませんので、ご興味があるかたは個別にご相談ください。。サンプルなど。
(develop)
お茶のボードの紹介です。
- 2012.03.02 Friday
ブレンダーができました!
- 2012.02.23 Thursday
先週、ついにブレンダーができました!^^
ブレンダーは、接着剤を塗布したり、原料を撹拌したりするのに使います。
中に羽根をつけました。。↓ こうすることで、より撹拌がよくなると思い。
と・・・・・・
早速ですが・・・・
置き場所に困ってます。。。段取り悪すぎです・・・><
そろそろ研究室増設計画でも・・・^^ したいですねぇ。
ブレンダー自体はコンパクトなんですけど、モーターまであわせると意外に大きい!
とりあえず、現ブレンダーの横にでも置いておきます。
ブレンダーを小さくすることで、接着剤の塗布むらやロスを減らすことができそうなのと、原料が小さい場合にはやはり小さいブレンダーがいいかと思います。
ブレンダーも何でも万能!ではなくケースバイケースですね。^^
こうやって、少しずついいものができていくんですねぇ^^
勉強になります!!(develop)
吸音ボードを試作してみました。
- 2011.09.13 Tuesday
桧ストランドボードの応用編として。
吸音ボードを試作しました!^^
有孔加工の技術は、昔からあるようなので、簡単に言ってしまうと、そうした業者さんが見つかれば、OKです!!ちょっと安易な考えですが・・・
ただ、困ったことに、意外とこの技術を持っている業者さんが少ない。
初めてなので、なかなか最初は見つかりませんでした。
最初、NC加工の業者さんにお願いしてみましたが、1枚のボードで1000個以上ある穴を1個ずつあけるという、日が暮れるような話しになってしまい、却下。。。
結局、知人のご協力をいただき、めぐりめぐって今に至りました。
本当に感謝するばかりですv^0^v
製品のほうは・・・
バリが心配だったんですが、、、これは問題なし!
穴をあけることによるボードの持ち運びも、、、問題なし!
コストは、、、大幅なコストアップなし!
おかげさまで無事形になりました^^
これから、条件をふって試験をし、製品化をめざしたいと思います!!!
(develop)
舗装タイルを作ってみました。
- 2011.09.06 Tuesday
ここ最近、実験室のことを書いてなかったので、久しぶりに書こうかなと思いました^^
普段は、実験室にいることが多いので、普段ありふれたことでも少し。
今日は木質舗装について!
去年から取り組んでいる木質舗装も、現場での測定や経過観察が行われ、実用化にむけ、
少しずつ少しずつ・・・
前進してます。
今週実験室では、同じ技術で舗装タイルを試作してみました^^!
はじめてなので、さわる程度でしたが・・・
まさに子供の泥んこ遊びのような気配も・・・>o<
ラボレベルのトライなので、ちっちゃなカップで、
材料を変えてみたり、、
配合を変えてみたり、、
混ぜ方変えてみたり、、
いろいろやってみました。。
あまりきれいに撮れてませんが・・・
今日見たら、とりあえず固まってました!^^(当たり前ですが、、、少しうれしい・・・。)
次回は、もう少し製品に近づけるようなトライをしてみようと思います!
楽しみですねー^^(develop)
木質舗装の経過観察
- 2011.08.09 Tuesday
先週、木質舗装の経過観察に行ってきました。
炎天下のなか。陽射し強すぎです・・・。とにかく、あつい!
観察順は・・・
岐阜県ふれあいの森→岐阜高専→羽島市総合運動公園
岐阜高専と運動公園は、先月施工したばかりの現場です。
まずは、ふれあいの森↓
相変わらず、自然のなかに溶け込んでいる感じが第1印象でした。
施工してから1年がたったけれど、大きな問題もなく・・・、とりあえず、一安心。。。
目立った劣化もなく、弾力性もOK!
いいですねぇ。
高専フィールドは・・・↓
ここは、数mごとに条件をかえて施工しました。
センサーがところどころに・・・
表面温度は、高専の吉村先生がばっちり測定してくれています!その他のフォローも・・・^^
最後に、羽島の総合運動公園。↓
ちょうど、先週末から昨日まで、国体のソフトボールプレ大会をやってました!
人の通りが多く、場合によっては軽トラも通る・・・とてもハードな環境で試験的に施工させてもらっています。羽島市にはとても感謝してます。^^
何と言っても来年行われる国体の会場。最高のロケーションです。^^
将来がとても楽しみな技術なので、ぜひ興味があるかたはご連絡を!
(develop)
竹チップボードを試作しました。
- 2011.07.28 Thursday
久しぶりのブログです。
ここ数日、ひたすら作文と実験のデータのまとめをしていて、すっかり他の試作のほうが止まっていました>o<
昨日は、久しぶりにプレスを使って、竹のボードを試作!
竹は、手元にあった真竹です。
竹チップと言っても、砕いた感じのものなので、粉末に近いものから爪楊枝くらいのものまでさまざま。
この原料の違いがやっかいなので、まずは、適当なサイズでふるいわけ。↓↓
そして、接着剤をつけて、プレスへイン!
細かいやり方は...、ひみつで^v^
実は、去年も一度やっているので、仕上がりぐあいはイメージできていて、ほぼ予定通り、作ることができました。。
触った感じは、硬いボードで、おそらく原料を変えれば、さらに強く硬いボードになると思います。
竹の有効活用に何か貢献できれば・・・
ここからが知恵の出しどころです^^
(develop)
懐かしい竹細工でした。
- 2011.06.21 Tuesday
この間、ホームセンターで竹ひごを買ってきて、実験室でちょこちょこいじってました。。^^
昔、竹ひごで飛行機を作ったのを思い出しながら、懐かしいなぁと感じながら・・・。
↓竹ひごを煮詰めて、柔らかくし・・・(下写真)
竹は、繊維がしっかりしていて、簡単に折れなくて、弾力性がすごくあります!いい素材だと思うのですが、年々見かけなくなったなと・・・
寂しく思います・・・。
今回は、イグサとのコラボでいじっていたのですが、想像通りにいかず、
残念ながら、失敗に終わりました。
試作をしていれば、こういうことは、よくあるので、最近は切り替えも早いです!
そういえば、2年前の夏に竹で流しそうめんやって以来、やってませんねぇ。
今年こそは・・・(develop)
準不燃ストランドボードも大詰め。
- 2011.01.28 Friday
準不燃ストランドボードの改良もおおづめです!
まだ、満足できない部分もあって、もう少し時間が必要ですが、なんとか、ゴールが見えてきました!^^
そう、マラソンに例えれば、40km地点。ラストもうひと踏ん張りです!
製品化するにあたっては、難燃性能だけでなく、表面の見栄えはもちろん、ボードの反りやヒビなどの損傷がないかどうかの確認も必要です。(→これだけではないのですが・・・)
うちの実験室には、特別、専用の機械があまりないので、簡易バージョンを作りました!
ほんとに簡易の・・・。。
開発中の試験ってかんじです^^(↓装置の設置途中)
そして、難燃処理は、処理を始めると、ただただ待つばかり^ε^
準不燃ボード開発という今年度の目標達成に向けて、期待とまだまだ不安がつのる毎日です。。
(develop)
竹チップを使いました。
- 2010.11.13 Saturday
今日、竹チップでボードを作りました!
竹チップといっても、細長いものから、粒状の物、粉末に近いものと、形状にかなりばらつきのあるものを今回は、ひっくるめて、チップとして、ボードづくりしました。
竹は、とても硬く、古くからいろいろな用途で使われていたようですが、最近は、見る機会も少なくなりました・・・、というか、最近いつ見たかなと思うくらい。
そういえば、足裏で踏むのは、見たような・・・
とにかく、それくらい、竹の使用用途は、プラスチップなどにおさえられてしまっているようです。
竹のイメージは、
青々したイメージなのですが、残念ながら、乾燥やプレスで熱を加えていくと、その色がなくなっていきます。ただ完全にはなくなりませんね^^
チップの乾燥やプレスあがりには、ほのかな竹のにおいが香ります^^!
こういうとき、自然のものはやっぱりいいなと感じたりします。
においをお伝えできないのが残念>0<
竹の活用方法のひとつとして、貢献できれば一番ですが、製品として作り上げるにも、まだまだこれから。開発には・・・時間がかかりますね。。
(develop)
木質舗装の経過です。
- 2010.11.08 Monday
先月初め(もう1ヵ月たってしまいました・・・)、木質舗装の補修に行ってきました。
なぜ、補修かと・・・
キノコがかなり発生したようで、これはまずいと思い、早速補修にあたりました!
いや・・・、まずいと思う人とそうでない人といるようです。
ちなみに、僕は、まずいと思わなかった人。きのこが生えるのは、舗装が人工的なものでなく、より自然に近いものであり、そう考えれば、そう大きな問題でもないような気がします^^
より環境に優しい材料で舗装しているわけで。
とにかく、歩行や見栄えも考え、キノコ対策に行ってきたわけです。。
1ヵ月後・・・・
昨日、ちらっと見てきました!
対策の効果はばっちりです!^^!1本も生えてませんでした。
きのこの発生時期もそろそろ終盤となっており、それもあるかもしれませんが、とにかく、問題解決です。。良かった。
ふれあいの森も、もうすぐ紅葉の時期で、道のうえも落ち葉や木の実がころがっていました。
すごく森の中にとけこんでいる感がとても良かったです。
(develop)
新しい木質舗装の誕生5
- 2010.08.29 Sunday
ようやく、4度目の正直で、26日に懸案を果たしました。
これで、ブログ「新しい木質舗装の誕生」はやっとその1に戻ったわけです。
まずはその作業風景をどうぞ。

補修後の表面をアップで見ると、合材の付着ムラが著しく改善された事が分かります。

もう一度、試験フィールドの雰囲気を味わってください。

以上が、物語の第一章です。
このあと、新木質舗装ドキュメンタリーがどう続いていくか、乞ご期待(笑)
(第一章終わり。 角田 記)
新しい木質舗装の誕生3
- 2010.08.29 Sunday
はじめての実証試験とあって、関係者一同何となく落ち着きません・・・。

使用される木質材料は、全てがほとんど利用されていない「バーク材」と呼ばれる一次破砕材
です。樹皮、枝条、葉っぱから曲がった切り株に至るまで、これまでの木質チップ舗装では出番
がありませんでした。

次ぎに、このバーク材を特製のミキサーに投入して合材(材を結合するためのバインダー)
を投入し、撹拌します。岐阜県森林組合連合会傘下のチップ舗装部隊の手で、作業は
テキパキと手際よく進みます。

撹拌・混合した材料を路盤の上に降ろし、平均した厚さにならします。

次いで、その上に合板を式並べ、40kg圧の振動を加えて固めます(転圧工程)。

この後は、表面を丁寧にならして仕上げていきます。

こうして本舗装が終了したあと、岐阜高専チームによる測定機器の設置が行われました。
本日の作業はここまでで、しばらくは養生期間が続きます。
が、しかし、この期間中に予想外の事態が発生したのでした・・・。
(続く。 角田 記)
新しい木質舗装の誕生2
- 2010.08.29 Sunday
現状の地面を深さ9cm~14cmほど掘り下げます。

ほぼ50m掘り下げた道路のちょうど半分位の場所に測定機器の収納箱を据え付けます。
熱電対や水分計を使って、深度別に経時変化を記録していくのです。

翌17日、整備された路床に5cm~10cm厚の砕石を敷き込んでならしました。
路盤整備です。

しばらくすると、見たことのない小さな蝶が、きれいにならされた路盤の上に舞い降りました。

近くには、ビニールで被覆された長い電線につながれた熱電対が置かれていました。

路盤の上では、岐阜工業高等専門学校の吉村先生と学生の伊藤君が、衝撃吸収度の
測定中でした。

(続く。 角田 記。)
新しい木質舗装の誕生1
- 2010.08.29 Sunday
結果、材料は沢山あるのに、ついついアップするのを止めてしまうと言う状況でした。
人間にとって、生活環境による影響がこんなにも大きいのか、と改めて感じ入った次第です・・・。
それはともかく、この2ヶ月、私が集中した最大のテーマは、新しい木質舗装の実証モデル施設の実現でした。林地残材をはじめとする未利用木質資源の新たな用途開発をめざすこのプロジェクトの詳細については、7月4日付けの本ブログを参照してください。
そこで、今回から数回にわたって、その推移を画像中心にお伝えしたいと思います。
先週の26日に、一月半に及んだモデル施設の施工作業がやっと終わりました。長良川ふれあいの森、100m2の遊歩道です。その現場が下の画像です。

ここまでの道のりは、結構試行錯誤の連続でした。実験室での成果に、ある程度の自信を持って今回の実証フィールド試験に臨んだチームにとっては、大いなる誤算であった訳ですが、振り返れば
それも当然の結果だったといえるでしょう。
何と言っても、初めての実証試験が、実験室どおりに再現できる筈もない・・・。
ところで、この場所には、今回の実証試験についての看板が立っています。
そろそろ養生期間も終わるので、機会があれば是非訪ねてみてください。そして、緑陰に新しく誕生した遊歩道の歩き心地をじっくりと味わってください。
当事者の私が言うのも何ですが、悪くはありませんよ(笑) (角田 記)

イグサボードを難燃化しています。
- 2010.08.19 Thursday
今年は、ヒノキといい、イグサといい、植物資源の難燃化がひとつの研究開発テーマです!
難燃化と聞くと、聞こえがいいのですが、作業はとてもシンプルです^^
工程で言うと、3つか4つか・・・ざくっと、それくらいです^0^
写真も地味なものが多く・・・
ただ、細かく細かくくだくと、これらの工程にたどりつくまでに、相当の時間がかかっています。むしろ、シンプルな作業というのは、だいぶ完成形に近いかもしれない・・・最近、そう思うこともあります。
現時点で一通り、難燃性をクリアし、形になってきたものの、内装材として扱うには、まだまだ意匠の面や現場での扱いやすさを加味しながら、もう2歩か3歩くらいは工夫が必要と感じ・・・
ただ、より良い完成形を目指して、頭も体も使って頑張るだけです!!(develop)
準不燃ヒノキストランドボードの改良中・・・
- 2010.08.04 Wednesday
昨日は、愛知県弥富市にある浅井合板工場さんに行ってきました。
弥富のあたりは、木材を扱っている会社が多いようで、車で走っていると、右も左も??木材の文字が並んでいます。木材物流の拠点かもしれませんね、あそこは。
昨日は、ヒノキストランドボードの難燃処理テストが目的で、難燃剤の塗布とボード乾燥をやってもらいました。
難燃剤の塗布は、ひとりで人力でやろうとすると、時間ばかりかかり効率が悪い。そのうえ、均一に塗れているかどうか、わからない部分が多いのが問題です。
そんな感じで困っていたところ、助け舟をだしてくれたのが、丸菱油化工業の高橋さんとTNBの鵜飼さん。ちょうど不燃合板の製造で共通の作業工程を行っている浅井合板さんを紹介してくれました!グッドタイミングです!^^
機械はシンプルな構造なのですが、とても理にかなっており、これで生産効率も2倍、3倍・・・、いやもっと良くなりそうです^^ あとは性能・・・ですね。
近々、コーンカロリーメーターを通じて、燃焼テストを実施する予定で、これが一発でクリアできれば、最高ですね!
御礼・・・
昨日は、高橋さん、鵜飼さんの両氏にも立ち会っていただき、作業のお手伝いいただき、とても助かりました。(日中の暑いなか・・・)
また、浅井合板工場さんには、小量のテストながら、ご対応いただきとてもありがたく感謝感謝です!
(develop)
地域材をもっと活用するために。
- 2010.07.15 Thursday
少し前になりますが、岐阜県がだしていた「地域資源発掘活用プロジェクト事業」に応募したところ、うちの木質内装材のヒノキストランドボード準不燃材料の開発テーマがみごと採択されました!^^
これは、とてもうれしいニュースです!
地域材の有効活用が目的のこの事業は、とりあえず単年度ですが、しっかりやれば来年度にもつながります。。
最近は、これまで以上に、国産材を活かすための国や県の事業が多くなり、研究開発部としてはうれしくもあり、感謝しながら使わせてもらっています^^v
今回テーマに挙げている準不燃材料は、以前にも開発に携わっており、そのときの経験を活かし、さらに良いものができそうな予感です。
今年はヒノキ以外にもいぐさの難燃化にも挑戦するつもりなので、乞うご期待!
(develop)
新しい木質舗装技術へのトライ
- 2010.07.04 Sunday
岐阜県の支援を受けた「平成22年度地域材利用開発プロジェクト支援加速化事業」の一環として、間もなく新しい木質舗装技術を使った実証モデル施設の施工が始まるのです。
この技術の特長は、使用原料が「岐阜県下の未利用木質破砕材(樹皮、枝、葉、幹など。含水率30?40%)」であることに加え、「非加熱・無溶剤タイプの水溶性アスファルトを活用したシンプルかつ維持管理の容易な舗装技術」という点にあります。
プロジェクトの事業主体は、県下有数の素材生産業を営む(株)遠藤造林さん、計測を担当するのは岐阜高専の吉村研究室、舗装試験体の性能評価を担当するのは三井住建道路(株)技術研究所という錚錚たるメンバーの中に、わが(協)エスウッドも微力ながら事務局として参加させていただいています。
わがチームは、我が国森林の活性化につながる林地残材の活用という点や、歩行者(とりわけ子供達やお年寄り)の歩行衝撃や温熱環境の改善、それにヒートアイランド現象の緩和にとっての、今回の新技術の潜在的可能性の大きさに注目しており、これからの進展に意欲を燃やしています。
又、途中経過をアップしますので、ご期待ください! (角田 記)
* 画像は上から、舗装予定地、測量点の標識、(株)遠藤造林の遠藤社長、です。



実験用治具が届きました。
- 2010.01.14 Thursday
実験に使う新しい治具が届きました!
今、やっている実験の目的は、ボード内部にある水分をいかに簡単に、すばやく、たくさん外気に逃がすことができるか、そこが焦点です。
ボードの中にはたくさんの水分があり、それを熱で追い出し、一緒に圧力を加え成形するのが最も一般的なボード製造方法です。
今、実施している実験は、ボードに強制的に多量なエアーを送り、一気に水分を外気に追い出してしまおう!という技術。
まだまだ課題はありますが、ここまで順調に実験をすすめています。
開発がうまくいけば、ボード製造に関わるエネルギー消費を30%・・・いや、もっとかもしれません、おさえることができます。おそらく。
そのためにも必要なのが今回届いた治具。。
うまくいい結果がでるといいのですが・・・。今から楽しみです^^ (develop)
パンクの実験
- 2009.10.31 Saturday
昨日今日とまた実験室でボードをひたすら作りました。
ざっくり言うと、ヒノキのストランドに接着剤をふき、水をふき、成形して、プレスという作業です。
2日間で作れるボードは限られていますが、ボードをたくさん作れば作るほど、強度試験用の試験体の数も多くなり、それはそれは・・・>o<
今回は、強度試験のことを極力考えないようにして、ボードを30枚ちょっと作りました^^なかなかの枚数です。。
来週はおそらく強度試験。
覚悟を決めて、月曜から頑張るぞーって感じです^^
12月末にまたプロジェクトの中間発表会があるので、それに向けていい準備をしたいと思います!
(develop)
下の写真は作業風景の一部です。。
パンクの実験
- 2009.10.20 Tuesday
ここ数日、ひたすらに実験室でボード製造にあけくれました。
表題のとおり、パンクの実験です。パンクとは、ボード内部に水蒸気がたまり、プレス機があがるときにその水蒸気が爆発することで、ボードの厚み方向の中心が割れてしまう現象です。。パンクを起こしたボードは、真ん中に亀裂が入っているので、強度も弱く、使えません。
今回作ったボードの半分以上が、パンクで、使えないボードです。(>o<)#
ただ、意味のない実験では決してなく、どういった条件でパンクが起きてしまうのか、それをいろいろ条件を変えて実験するのが、我が実験室です。
さすがに、作るボード作るボード、パンクばかりが連発すると、気持ちもずるずると落ちますが、少しずつ前進している!と言い聞かせながら、昨日ついに一区切りしたところです。
ボードが散乱してます↓↓↓(ほんのほんの一部です。)
パンクの実験は、これからも続きがあるので、たまにご報告します。(develop-o)
いぐさのにおい +実用性で
- 2009.10.02 Friday
今、実験室の片隅でいぐさボードを掲示板のような感じでテストしています!(ひっそりと・・・)
9月の連休前にふと思いついて、始めてみました。
「Tokyo-igusa」(http://www.tokyo-igusa.com/shop/home/995/template/current/panel.html)のアートパネルにとても近いのですが、より身近により簡単に使えるような気がします。。
作り方はいたって簡単。
ボードの裏面に2箇所くらい"軽め"の両面テープをぺたっと。そして壁に貼り付ければ完成です^^
1分でできちゃいます。
いらなくなったときは、はずすだけです。強い両面テープだけは気をつけて。
いぐさボードは、言ってみれば、コルクボードのような弾力性があり、とても軽く、そして癒しのにおいがします。デスクの近くに貼っておけば、、、
最高です!^^!
問題は強度面。画びょうで何度も留めるので、それに耐えられれば、とてもいい掲示板です。
まずは1ヶ月。実際に使ってみます。(develop-o)
カッティング印刷
- 2009.09.26 Saturday
最近、カッティング印刷を実験室で試してみました!
もちろん、遊びではなく、お客さんからのご依頼があっての試作です。とは、言いながらも楽しくやらせてもらっています^^
印刷について、ほとんど知識のない僕ですが、写真のような印刷サンプルが一発で、できてしまうのは、一緒に研究開発に取り組んでくれているミスターY氏の復帰が大きく・・・。
おそらく、かなりのブログネタを潜ませているYさん。いつかおもしろいネタを書いてもらいます!
本題にもどり、、、
カッティング印刷は、実は日頃からたくさん目にすることが多い印刷技術。。
お店の看板やバスをデザインしている印刷などなど・・・がこれです。昔は、看板もOHPを使った手書きが多かったようですが、技術が進み、今はほとんどの看板がカッティング印刷のようです。
そして、今回最初ということもあり、簡単に試作したのがこれです↓↓↓
下地が凸凹のわりに、Thank youの文字がしっかりでるところがカッティングの良いところ。
材質はフィルムで、看板で使われるだけあって、耐候性もばっちりです!
また製品となったときには、ブログします! (develop-o)
料理と同じ。
- 2009.09.09 Wednesday
昨日、久しぶりに試験用に接着剤を配合しました。
接着剤の配合は、料理と同じ。
料理の得意な人は、接着剤をつくるのもうまいかもしれません。。ただし、接着剤を作れても料理はできません。(僕は・・・)
接着剤をつくるには、液状のものや粉末状のものを、1種類ずつ順番に入れては、混ぜ合わせ、入れては混ぜ合わせ・・・の繰り返しです。順番を間違えると、うまくできません。。
要は、相性ですね。そして、、
しっかり重量も小数点以下まで測り。
混ぜるときは、だまができないようにうまく均等に混ざるように。
最後だけは、写真のような小型ミキサーを使います。最後の1歩手前までは手作業です。
うまくできると、まるでクリーミーなチーズのような、キメの細かい生クリームのような仕上がりになります。今日も久しぶりながらうまくできました!
たまにやると、料理の楽しさがわかるような気がします。(develop-o)
Tokyo-igusaは農商工連携事業認定をゲットできるか?
- 2009.09.05 Saturday
集まったのは、この申請の中核を担った田宮製畳の田宮社長(岐阜県安八郡神戸町)、商品企画とプロモーションを担当してくれているダイヒットカンパニーの谷口代表、大田さん、的場さんの3人(大阪市中央区南船場、東京都台東区浅草橋)、それに岐阜県各務原市に位置する(協)エスウッドの角田の5人で、繁忙期最中にあるイグサ農家の酒井農産・酒井代表(熊本県八代市)は現地待機という態勢でした。このメンバーに、この間熱心にサポートしていただいた、神戸町商工会、岐阜県商工会連合会、中小企業基盤整備機構中部支部のスタッフの皆さんも加わり、控え室は、予想を上回る大所帯となりました。
審査委員の皆さんとのやりとりは、田宮さんのプレゼンを皮切りに25分間でしたが、ひさしぶりに緊張を覚えたひとときでした。私達当事者が退席してから、さらに15分から20分ほど審議が続いた後、やっと審査の終了が告げられました。関係者の感触によると、どうやら認定へのハードルを越えられそうだというお話しでしたが、いやいや、疑い深い私としては、認定証を実際に手にするまでは、どんなどんでん返しがあるか分からんじゃん!という心境です。
なにはともあれ最後のテストを終えた私達は、夕刻には場所を神戸(ごうと)町斉田東川原の野趣あふれる料理屋さん(揖斐川に掛かる梁です)に移し、心地よい秋の川風を肌に感じながら、食べきれないほどの鮎づくし料理をいただいたのでした。この日の前祝いが、糠喜びに終わりませんようにと祈りつつ・・・。
なおTokyo-igusaプロジェクトについてのインフォメーションは〈www.tokyo-igusa.com〉にてご覧ください。 (角田 記) * 今回の画像は、本ブログでは珍しいグルメ系です。

オゾンの活用 木粉での試験
- 2009.06.20 Saturday
昨年度まで実施してきたオゾン処理の技術を、細かい粉末状のものでも使えないかということで、おととい、試してみました。
使うのはひのきの木粉。ある研究所からのご依頼です。
実は、オゾンは粉塵爆発などの危険があり、あまり細かい材料に対して処理すると、処理装置のなかで爆発してしまう危険もあります。
特に今回は初めての試みなので、内心不安で不安で。どきどきでした。
処理中は近づかず、ひとつ壁をはさんでとなりで待機してました・・・。
(↓木粉投入直後の装置内様子 木粉がかなり舞ってます)
処理時間はそんなに長くないので、終わってしまえばあっという間で、まったく問題なく処理できました。けれど、細かい木粉なので、投入時や取り出しのときは、頭から木粉だらけで・・・
今後は、処理装置ももう少し木粉用に一部補修する必要がありそうです。
それと、チップと同じように強度がでるかどうかの検証もおいおいやっていく必要があるかと思います。
また来週、依頼のかたも交えて、同じ試験を実施する予定です。
爆発しないことが確認できただけで、すごく気が楽です。試験をやってよかったよかった^^(develop)
いぐさへの愛着
- 2009.06.17 Wednesday
この間の土日、新宿駅西口でグリーンリバーアートというイベントに参加してきました。
詳しいイベントのご報告は、また改めて。
実は、そのイベントは国産材を使っていこう!というメインテーマで、木に触れられる体験イベントのような、物産展のようなおもしろいイベントだったわけですが、うちからは木だけでなくいぐさの製品も少し出品していました。一応、熊本産の国産材です^^。。
いぐさの座布団や敷物は評判がよくて、その見たことのない製品に皆さん興味津々でした!
皆さんがなぜ興味をいだいたか。
おそらく・・・
吸湿効果やにおいの吸着効果を質問してくるお客さんもいましたが、やっぱりいぐさのにおい。製品の目新しさ。これにつきます!
イベント2日間でお客さんと交わした言葉ランキングをつけるなら、、、
1位は「いいにおいねー」
2位は「ホームセンターとかでも売ってるの?どこに売ってるの?」
こんな感じです。
みなさん、やっぱりにおいや目新しさに弱いのかもしれません。今回のイベントで、やはり日本人ならいぐさに愛着があるのかなと感じました。
ここでようやく本題です。
うちのいぐさボードは、あくまでスタートは内装材としてのいぐさボードです。
さまざまないぐさ製品の開発もひとつですが、内装材として多くのひとに触れてもらいという願いもあります。では、内装材としてのメリットは何か?以前から心のなかで思ってました。
そこで、今回、内装材としてのいぐさボードのいろいろな試験をやろうと思います。
例えば、吸音性はどうなのか?断熱性はどうなのか?吸着能力はあるのか?数値でしっかりだしておけば、誰もが安心できるはずです。
そんな試験を近いうちにやろうと考えてます。
ちなみに試験は、いぐさボードと一般的な石膏ボードに壁紙を貼り付けたもの、2種類を比べる予定です。(いい結果がでますように・・・)
いぐさボードとはどんなボードなのか、期待しながら、報告楽しみにしていてください。
(develop オサダ)
もうすぐ区切りの1000枚目
- 2009.06.05 Friday
今週水曜、森林総研の高麗さんが久しぶりにみえ、一緒に1日半みっちり実験を実施しました。
今回は、昨年度で終了した農水省の新技術開発事業の最後の追加試験です。おかげさまで3月の時点で明確に結果がだせていなかった部分をしっかり最後までやり遂げることができそうです!
特に今回は、40枚近いボードを製造し、充実感たっぷりです^^気づけばボードの山でした。
そして今回の実験中、初めて気づいたことが、平成18年度に購入したエスウッド自慢のプレス機。
毎日動かすわけではないですが、とてもよく働いてくれてます^^そう、タイトルのとおり、もうすぐ記念すべき1000枚目到達!
気づけば、かなり錆びや汚れが・・・
1000枚を記念して、一度、掃除と簡単に整備をしてあげようと思います!
これからもよろしく!! (develop)
もみがらの再利用-2-
- 2009.05.28 Thursday
開発部からは久しぶりのブログです。
ブログは書き始めるとちょくちょく書くのですが、どうも一度書かなくなると、全く書かなくなるようです。
ブログは書いてませんでしたが、実験室は毎日フル稼働で活動してます!
まずは、もみがらの途中経過から。
以前よりもみがらのボードづくりに取り組んでおり、ついにもみがら再利用第1弾!ができあがりました。まだ試作段階ですが、見てください↓↓↓(左:通常のもの、右:もみがらでアレンジしたもの)
もみがらだけに、お酒を梱包するときの箱として、ひとまず完成です!!
箱の開け閉めもなんとかスムースに動くよう仕上げることができました。(少し頭をひねりました・・・)
まだ、改善すべき点はあると思うので、今日はとにかく形になったご報告です。
もみがらも何もしなければ、稲からでる粕ですが、こうするとなんとなく雰囲気がでて、とても上品ないいものに見えてきますね。 (develop)
いぐさを燃えないように ‐3‐
- 2009.04.14 Tuesday
「いぐさを燃えないように」シリーズも3篇目。
いぐさが意外に燃えづらいこと、その条件としていぐさが湿気を吸うという調湿効果が実は燃えづらくしているかもしれない。というところまで辿りつきました!
実は、この実験。
いぐさボードの用途や使用場所をもっと幅広く展開したいという提案から始まりました。ここまできたら、難燃性の試験だけでなく、今後はさらに推し進めて、タバコなどのにおいへの効果もさぐりたいと思っています!(これについては、今後試験実施予定です。)
さらに言えば、今世の中に広く出回っている消臭材、活性炭なんかを一緒に混ぜてみれば、その効果は倍増するのでは・・・ということで、さっそく「難燃いぐさプラス炭」でボードづくり開始!
活性炭と言っても、よく見かける塊のものではなく、粒状を使います。↓
そして、
いぐさの中にもぐらせて・・・
わかりづらくてすいません。。ボード厚の真ん中くらいに白く半透明のが見えると思います。そこに活性炭をたっぷりいれてあります!
活性炭がいぐさボードの表面にでてきてしまうと、見た目が美しくないので、ボードの真ん中あたりに押し込みました。
今後、この「いぐさプラス炭」ボードが世にでるかどうか。それには見た目あり、性能あり、もちろん価格も重要です。。今後も試作第1弾から改良、改良、改良でより使いやすいものにしていきたいです!
ちなみに、近いうちに、脱臭効果試験も実施する予定なので、結果はまたご報告します!
(develop)
いぐさを燃えないように ‐2‐
- 2009.04.08 Wednesday
前回に引き続き、今回は難燃処理をしたいぐさボードにライターで火をつけてみました。
前回、普通のいぐさボード(難燃処理をしていないものです。)で試したところ、予想を超える結果がでました!いぐさは以外に燃えないかも!?
というわけで、今回は準備万端。しっかり難燃剤を浸み込ませたボードで試験です!
結果は・・・
着火前↓
30秒後↓ 火はあがらず、すぐに炭化。
60秒後↓ 炭化箇所もほとんど広がらず・・・
90秒後↓ 30秒以降、大きな変化はなしです。
未処理のいぐさボードと比較しても、炭化面積が少なく、難燃剤の効果がでてました。
ひとまず、試験成功です!^^
ただ未処理の場合が、あまりに結果が良かったので、難燃剤による違いがわかりづらくもあり・・・。
この原因をさぐると、、、
前回の未処理の試験体は、製造後4日がたっており、難燃処理した今回の試験体は製造後1日。
これは何の違いか??
いぐさには実は優れた吸湿効果があります。湿度が高いときには置いておくと、湿気を吸い、見た目にわからないですが、膨らみます。おそらく、未処理の試験体は、4日放置したことで、湿気を多く吸い、燃えづらかったのでは。という見解にしておきます。
予想外の結果がでると新しい発見あり、いろいろ考えるので、おもしろいですね。(develop オサダ)
いぐさを燃えないように ‐1‐
- 2009.04.04 Saturday
これまで桧のストランドボードを不燃処理する技術を試行錯誤し、つい先月に念願の大臣認定が届きました!
(詳しくはエスウッドHPを→http://www.s-wood.jp/index.html)
ここまでくると、今度はいぐさも試したくなり、早速いぐさの難燃化にチャレンジ開始。
とは言っても、いぐさはやっぱり"草"の仲間。当然燃えやすい。お客さんからの質問も自然と不燃に関するものにいきがちです。もちろん、草を燃えないようにしようというチャレンジなので、なかなか一筋縄ではいかないと、感じながら、まずは、難燃処理をしないそのままのいぐさボードを燃やしてみました。。
すると、、、新たな発見に!
着火前↓
30秒後↓ ほとんど火が出ず、すぐに炭化してます。
60秒後↓ 少し炭化箇所が広がって・・・
90秒後↓ ボード全体への燃え広がりはない!
今回は、本当に簡単な試験でしたが、実はいぐさは燃えづらい!?
そんな新たな発見がありました!
次回は、しっかり難燃処理をしたものを試験してみます!(develop オサダ)
もみがらの再利用
- 2009.03.25 Wednesday
今月は、もみがらのボード製造を試みました。
ご存知のとおり、もみがらとは、お米などの皮の部分で、普通の家で炊くお米は脱穀などの工程を経たものです。その工程で、でてくるのが、このもみがら!とても軽く、ぱさぱさな感じです。
これをボードにしようというわけで、当初、強度をとても心配していました。
ところが、仕上げてみると、なんてことはない、かなり強いボードに仕上がり、つくづくやってみないとわからない、ということを痛感したところです。。
比重によって強度はかわってきますが、もみがらの原形をとどめているかどうかの部分(デザイン的な面)も重要な判断基準となってきます。あまりがちがちにしすぎて、もみがらが完全につぶれてしまうと、もみがらの良さがなくなってしまい。
もみがらのデザイン性とボードにしたときの強度を考えると、良くも悪くもどっちつかずの中途半端なところがいいというのが本音です。どちらかを完璧を目指すとよくないということですね。
ひとの生き方にも通じているものがあるような・・・気もします。
もみがらボードも今後、製品化に向けて積極果敢に取り組んでいこうと思います!これも今か ら期待あり楽しみありな仕事になりそうです。(developオサダ)
オゾンの活用。。最後の強度試験
- 2009.03.11 Wednesday
工場で実寸大サイズのボード製造したときの強度試験の結果がでました!
実験室でつくったボードのオゾン処理の効果は、
およそ1.5倍。
今回の実寸大の大きさでつくったボードのオゾン処理効果も、
およそ1.5倍。
これで接着剤を減らせる可能性が十分にでてきました!
下の画像の赤で囲ったグラフがオゾン処理。囲ってないのがオゾン処理をしていないもの。
実寸大で作るとオゾンの効果が下がってしまうのでは!と、心配しつづけていたのですが、ふっとびました!オゾンの効果が実証できて、よかったです。
今後も、どこまでいけるかわかりませんが、設備や処理方法の改善など、実用化に向けては、まだまだやることはたくさんあります。
今のオゾン処理装置で、オゾンと付き合い、およそ半年。オゾンのにおいに鼻がやられることもありました。爆発の危険を感じることもありました。けれど、無事安全にここまでだどりつけて、よかったです。(develop オサダ)
オゾンの活用。。工場での製造へ再チャレンジ
- 2009.02.25 Wednesday
オゾンの活用。。工場での製造へ
- 2009.02.17 Tuesday
試験体サイズ(30cm×30cm)での結果がよかったので、以前からの目標だった工場での製造にたどりつきました。
工場での製造といっても、30cm角サイズが大きくなるだけです。(30cm角→1820cm×910cmへ)
とは、言っても生産ラインのなかにそのままオゾン処理をした桧チップを入れてしまっては、普通のチップと混ざってしまい、純なオゾンチップボードができません!混合ボードになってしまいます!
というわけで、、、
今回は手作業です。。
接着剤を塗布するのも、フォーミングも。(さすがにプレスは無理ですね・・・)
その結果・・・、パンク(ボードの中心部にひびが・・・)。
手作業では、やはり機械には勝てない!ということですかね。悔しいですが。
パンクの原因が、接着剤の塗布むらなのか、フォーミングがよくなかったのか、・・・
とにかく、手作業できれいにしっかりしたボードをつくるのはなかなか難しいです。
次回は、もっと時間をかけてじっくりつくります!。(develop オサダ)
オゾンの活用。。結果上々です
- 2009.02.12 Thursday
オゾン処理という技術に取り組んできて、試行錯誤のすえ、ようやくゴールが見えてきました!
よかったー、一安心。。
何を試行錯誤してきたというと、、、
去年、購入した大型オゾン処理装置。この装置での最適なオゾン処理条件を考え、いくたびもいくたびも繰り返し、ボードをつくっては、強度試験をし。ボードをつくっては、強度試験をし。・・・・
ようやく、オゾン処理による効果がある!と、言えそうな気がしてます。
下の(きたなーい)画像は、PC上でそのままとってしまったので、見づらいですが、処理時間(横軸)とともに、強度(縦軸)があがってあがって、ある程度までいくと、ピークをむかえます。
このピークが最適な条件です!
この結果をもとに次は、ついに工場で実寸大(1820mm×910mm)サイズでの製造です!
次回は、工場での製造の様子を報告しますね。 (develop オサダ)
コーヒーストーン
- 2009.02.03 Tuesday
ある大手コーヒー専門店から、毎日大量に出るコーヒーかすを利用して製品ができないかとの依頼がありました。
家庭から出たコーヒーかすを個人で利用するのであれば、消臭剤や肥料などいろいろありますが、商品化するとなるとかなり難題に感じました。一番の問題はなんといってもコストです。回収、選別などの手間がかかり、高いものになりがちです。
「指定された原材料」を使い、「品質的に魅力」があり、かつ、「市場に受け入れられる価格」と考えていくと答えが出てきません。
こういう場合は、これらの条件を一度無視します。現実を離れて「遊び」や「趣味」の感覚で、とりあえず作ってみることにしています。先に進むために、条件はあとから考えます。
出来上がったのが、写真の「コーヒーストーン」です。どうもネーミングがワンパターンのようですが...。
薄茶色の石のほうで約45%、白いほうで約25%のコーヒーかすが含まれています。
重量は本物の石の3分の1以下です。
屋内用のディスプレイ資材として使えないかと考えています。
商品の需要があるのかどうか、あるとすれば受け入れられる価格にできるかどうかなど、今後検証していきたいと思っています。
写真の中に本物の石が2つ含まれています。暇な方は探してみてください。
オゾンの活用
- 2008.12.02 Tuesday
11月の半ばに、戻ってきたオゾン処理装置。
その後、その効果を確かめる実験を実施中です(下:オゾン処理直後の写真)。
オゾンと聞くと、最近はエコの時代。一般のかたでもよくご存知の「オゾン層の破壊」というコトバをよく耳にしますね。
この処理装置を南極に持っていって、使えば・・・
もしかしたら、微量ながらオゾンの破壊がくい止められるかも、、なんて考えましたが、おそらくレベルが違うでしょう。(おそらく)
高濃度のオゾンは、人体にはよくないと言われています。ただ、低濃度、微量なオゾンは、殺菌効果?脱臭効果?などに使われています。(まだまだ勉強不足です・・・)
処理装置で発生させるオゾンもかなり独特な強いにおいがします。吸いたくないのですが、1回吸ってしまいました・・・(泣)
さて、そのオゾンがどこまで木質ボードに効果がでるか、結果が楽しみです。(develop オサダ)
安全一番
- 2008.11.15 Saturday
数日前、東京渋谷で火薬の爆発事故がありましたね。相当な量の火薬を保管していたのでは、というニュースも耳にしました(真実は知りません)。
爆発は怖いですねー。
というわけで今日のキーワードは「爆発」。
ちょうど先週、うちでもこのニュースとは別に爆発事故の話題が持ち上がりました。最近、導入されたオゾンの処理装置です。
数年前より手がけてきた実験に使う予定で、先月納品されたばかりです。
ただ、オゾンの扱いは気をつけないと爆発を引き起こす可能性があるということで、十分注意して実験をしないといけない、ということ。
爆発!?なんて。現実的な話ではないので。
とバカにしちゃいけないと改めて思い知らされた今週のニュースでしたね。ちなみに、オゾンはO(オー)が3つのO3。酸素(O2)とは、Oひとつ分の違いです。オゾンのたくさんあるところで、静電気でも起こったら大変ですよね。
安全第一!今週はじめに修理に出して、昨日無事修理から装置が帰ってきました。早速、近いうちに実験を再開したいと思います!(develop オサダ)
準不燃ボードver.2へあと一歩
- 2008.10.28 Tuesday
これまでエスウッドで製造してきた準不燃ボードから、見た目!価格!生産性!を新たによりよくしたのが、準不燃ボードver.2です。名前は、これから決めていくので、ここ限りのものです。ご注意を。
この準不燃ボードver.2。今週、今年はじめより、あれこれ実験を繰り返してきた結果、ようやく申請段階までこぎつけました。これから本試験ですが、すでに仮試験では規定値に達しています!
準不燃ボードは知っているかたもいると思いますが、燃焼後10分間は炎が(ほぼ)あがらないボードです。最近は、無垢の木材で、不燃のものも準不燃のものも見かけることがよくあります。いや、ときどきあります。
なので、不燃の木質ボードは珍しくないと思われがちです。(涙・・・)
が!
うちの準不燃ボードは、無垢ではなく、ストランドボードです(写真載せときます!下です!)。これはなかなか世の中にないのでは!と個人的に思っています。
うまーく順調にいけば、来年初め頃?春頃?には、大臣認定がおります。そのときは、ぜひぜひ、エスウッドの準不燃ボードを見てください、試してください、できれば使ってください。
(develop オサダ)
こつこつが大事(2話)
- 2008.10.23 Thursday
いぐさボードの放吸湿試験も今日でおわりです。
数えてみれば、2週間で測定回数30回ごえ。あっという間だったようなそうでないような・・・ただ作業工程はどうであれ、ほぼ予想したとおりの結果が、しっかりでてくれたことが何よりうれしいです。
今回の試験では、実際、いぐさがどれくらい湿気を吸収するんだろう?どれくらい吸湿によって膨らむんだろう?ということを知るのが目的です。
そういった面では、今回の実試験は、とてもしっかりした結果がでて、今後に役立つものになりそうです。
最近は、いろいろ実験をしていても、検討違いだったり、予想外の結果がでることが多くて、それはそれで新しい発見で、いいのですが、
たまには、想定とおりの結果で、たまには、想定外の結果で、たまには、180度真逆のまったく考えもしないような結果なんてこともあるほうが、こんな言い方おかしいですが、バランスがよくていいと思います。
今回はその中でも、予想とおりのしっかりしたデータがとれました(ほっ・・・)一安心です。
また落ち着きしだい、近いうちにエスウッドのHPにも結果を載せていこうと思います。
(develop オサダ)
こつこつが大事(1話)
- 2008.10.14 Tuesday
先週からはじめたいぐさの放吸湿試験のデータ回数も今日で16回目になりました。
最初のころは、試験体のデータをとるのに手間取っていたものの、なんとくなく、慣れてきた感があります。たぶんですが、5分くらいでデータを取り終えるくらいになったと思います。
とは、言っても、試験体の重量と厚みを測定して、状態を確認するだけなので、そんなもんかもしれません。慣れてしまえば。ただ、これを決まった時間に毎日つづけることが一番大事で、日曜、祝日かまわず、測定時間はやってきます。昨日、おとといは、うーってかんじでした。
試験自体は明日以降もまだまだ続きますが、やっぱり、何をやるにしても毎日続けることは大事だと思いました。データでびっしりつまったノートをみて、達成感とともにつくづくそう感じています。(develop オサダ)
新たに設置です。
- 2008.10.08 Wednesday
実験室に恒温恒湿槽が、どーんと設置されました。
予想以上に大きく、設置を予定していた棚に入らず・・・急きょ、工場からいらなくなったようなテーブルを調達してきて、なんとか仮の設置完了です。
仮のテーブルなので、給水タンクはとりあえず、恒温槽の上に・・・、排水用のバケツも後ろ側に微妙な隙間をつくって置いています。
見栄えは不恰好ですが、どうにかこうにか、運転開始です!
ちなみに、まず20度40%に設定にしてみると、
涼しい!ここ最近、昼間はまた暑さが戻ってきているので、扉を開けるとさわやかな空気で天国です!
冷蔵庫と同じで開けっ放しにしておくと、中の温度も湿度、ぐいぐい上がっていくので、すぐに閉めて、早速、昨日から試験を始めたところです。
今回の試験は、放吸湿試験です。
今日はここらへんで。また、結果といっしょにくわしくブログします!(develop オサダ)