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ストランドボードを活用した家具

平成27年度は、ストランドボードを活用した家具(テーブル、チェア)の試作開発に取り組みました。

1次試作では、ダボ等を活用した接合部試験、木ねじ保持力試験、曲げ試験等を通して、強度面において、ストランドボードが家具の部材として活用できるかどうかを検証しました。1次試作したチェア、テーブルについては、「JIS S 1203家具―いす及びスツール―強度と耐久性の試験方法」に準じて実施しました。チェアはすべての試験結果で問題ないことが確認できました。テーブルは唯一、長手方向の移動量が大きくでたものの、それ以外の試験結果は問題なく、一部の問題点を今後改善していくことで、ストランドボードが家具部材として活用していけることが明らかとなりました。

2次試作では、ストランドボードの加工性、生産の効率化、ターゲットを絞り込んだデザイン、塗色等について着目し検証しました。1次試作同様に、強度試験は「JIS S 1203家具―いす及びスツール―強度と耐久性の試験方法」に準じて実施しました。その結果、チェア、テーブルともに、強度面では問題ないことが明らかとなり、コスト面でも1次試作時と比較し、改善することができました。

最後に、水や汚れ等に対する課題は、まだ改善できておりませんので、28年度以降もひきつづき、デザイン面、コスト面等の改善を含めて、取り組んでいきたいと考えています。(研究開発室より)

 

家具の1次試作

 

家具の2次試作

 

家具部材の加工

 

家具の強度試験

 

本取り組みは、「平成26年度岐阜県地域材新規用途導入促進加速化事業」にて実施した試作開発の成果です。

家具・什器でのご利用の際には、必ずお問い合わせください。