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福井市至民中学校

SHIMIN JUNIOR HIGH SCHOOL

ストランドボードは、豊かな学習環境をつくり、環境教育に貢献します。

福井市至民中学校は、異学年型教科センター方式という教育手法を採用しています。ゆったりと広くとられた空間や教科センター方式ならではの教室の配置に工夫がみられ、内装を桧ストランドボードで仕上げとすることで、“豊かな学習環境”が作られています。ストランドボードで仕上げた壁面は、コンクリートの表しとの空間デザインの相性もよく、あたたかみある木質空間を作るだけでなく、子どもたちの作品による情報発信の場としての役割を担っています。また、子どもたちが木に触れる機会をつくり、自然環境への好奇心を高めるといった、“環境教育の教材”として活用することもできます。

子どもたちが多くの時間を過ごす学校内装では、耐久性や安全性、機能性、掲示等の扱いやすさが大切となります。ストランドボードに込められた私たち作り手の想いとともに、これまでにない学校内装に適した新しい木質素材をご覧ください。

 



 

通路壁面+掲示スペース

通路の壁面をストランドボード仕上げにするメリットは、その壁面すべてが掲示可能なスペースとなることです。ストランドボードは、圧迫感のない、もの静かな意匠であり、心身をやわらかく包んでくれるような、そんな素材です。貼られている子どもたちの作品を邪魔することなく、際立たせてくれます。子どもたちの自由な発想で生まれた作品をどう見せるか、ストランドボードならではの学習環境への貢献と考えています。

通路壁面+掲示スペース
通路壁面+掲示スペース
通路壁面+掲示スペース
通路壁面+掲示スペース
通路壁面+掲示スペース

 

教室、保健室、図書室等

子どもたちが生活する教室、保健室、図書館には、ストランドボードが貼られており、木の香りが漂う居心地のよい空間となっています。教室は先生と生徒が学習し、コミュニケーションをとる核となる場です。保健室は体調の悪い子が体を休める場、図書館は調べものをしたり、自主的に勉強する場です。子どもたちが安心して生活できる空間づくりのために、やわらかい色目とあたたかみあるテクスチャーを持ったストランドボードが活かされています。また、木本来の特性をそのままに作られているストランドボードは調湿性能に優れており、学校内の結露の抑制や学習環境の改善にも寄与しています。

教室
教室
保健室
保健室
図書室

 

福井市至民中学校概要

建築 (有)設計工房顕塾
面積 建築面積 8283.37㎡
校舎棟1階 4433.04㎡
2階 3576.23㎡
構造 鉄筋コンクリート造
仕上げ(屋外) 屋根:シート防水
外壁:コンクリート打ち放し、撥水材塗装
仕上げ(屋内) 床:コンクリート金ごて押さえ
開口部:アルミサッシ、アルミカーテンウォール
内装:コンクリート打ち放し、エスウッド桧ストランドボード

 

関係者インタビュー

設計工房顕塾 柳川奈奈氏

至民中学校の設計にあたっては、あらゆる場所が自由で創造的な活動を喚起させる空間であるべきだと考えました。ここに作品を貼りなさい、といった規制感を与える掲示板ではなく、大きな面に自由にレイアウトし、情報の発信という機能だけでなく、その場の雰囲気もつくってくれる、桧ストランドボードの情報の壁がここに誕生しました。桧ストランドボードは、自己主張は少ないけれど、品よく空間をまとめられる素材であること、生徒や先生がつくる情報発信・学びの成果・雰囲気づくり等の“文化創造の作品“を引き立たせてくれる素材でした。ヒノキ特有の明るく品のある色味と、やや冷たい感じのする打ち放しコンクリートに対して柔らかいテクスチャーを持ち、学校建築に必要な安全性、耐久性に優れた国産の素材でした。

 

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