偶然1
平成16年に桧ストランドボード準不燃タイプの認定を受けましたが、その後2年ほどして、初めて準不燃の注文を受けたときのことです。
準不燃は通常の桧ストランドボードと同じラインで生産するため、接着剤のセッティング変更をはじめ、各機械のデーターの変更をしなければなりません。一部ですが配線を外す作業もあります。
さらに、チップを入れるサイロや乾燥炉の中に入り、チップが混ざらないよう徹底的に掃除を行います。これらの段取り変えに丸一日を要します。
また、通常ラインに戻すためにも1日かかりますので、段取り変えのために計2日分が必要になります。
さて、初めての注文は東北大学の学生食堂の壁材用でした。ホームページで紹介されています。受注分の生産が終わり、通常ラインに切り替えようとしたところへ、2件目の注文が入りました。それが東京ガスの科学館でした。こちらも紹介されています。
東京ガスの科学館では、生産中に追加の依頼があり、そこへ3件目の注文が入りました。
一度の段取り変えで3件の注文に対応でき、非常に効率のいい生産でした。
今まで注文のなかった商品に3件の注文が続いたことは、偶然とはいえ不思議な気がしたのを覚えています。