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黄葉する銀杏の下の勉強会:木質構造研究会レポート

12月1日と2日の両日、東大弥生講堂一条ホールにて、木質構造研究会の第12回技術発表会が開かれました。本郷キャンパスを彩る銀杏並木の黄葉は今が盛りで、なんとも風情のある勉強会でした。

(協)エスウッドは、1日の午後の部で、弥生講堂アネックス(別館)に資材を供給した越井木材工業(株)さんやセイホク(株)さんとご一緒のコーナーにて、「エスウッドの開発と製品化」のタイトルで発表させていただきました。何とか無事に発表することができ、発表の後、何人かの参加者の方から、「エスウッド事業の成功へ向けてがんばってください」との励ましをいただきました。メーカー冥利に尽きるありがたいお言葉でした。

2日間にわたる発表会での発表件数は25件、誠に内容の濃い多彩な勉強会でしたが、その中で「間伐材トラスを活用した〈3日でできる木造建築の開発(株式会社創建)〉という興味深い発表があり、早速(株)創建の筒井社長さんと名刺交換をさせていただきました。

又、初日の夕刻には、第7回の大熊幹章賞授与式が行われ、銘建工業(株)の中島社長さんと長野県林業総合センターの柴田氏、橋爪氏による受賞者挨拶がありました。それぞれ、バイオマスエネルギー利用の実践、地域材を用いた横架材開発を先導されてきた皆さんだけに、ご発言にはしっかりと地に足を着けた説得力を感じました。

1日の発表会のアフターは、場所を弥生講堂アネックス・セイホクギャラリーに移動しての「研究討論会」=「懇親会」。親和木材工業(株)でお世話になっている一条工務店の平野さん、久しぶりにお会いする大熊先生、直接にお話しするのは初めての銘建工業中島社長さん、「林業・木材業の大連合」を提唱されている有馬孝礼先生(宮崎県木材利用技術センター所長)をはじめ、沢山の出席された皆さんと、厳しくも楽しい交流のひとときを過ごすことが出来ました。

この日、この場所での沢山の出会いも、過去から未来へと繋がる一筋のご縁に他ならないと感じています。何事も、一歩一歩なんでしょうね。

画像は一条ホールに映える銀杏と懇親会のショットです。右から2番目のリボンを付けた紳士が銘建工業の中島社長さん。  (角田 記)