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懐かしいお顔を拝見できました:第22回木質構造研究会総会

6月4日の木曜日に、東京大学弥生講堂アネックスを訪問しました。今回は、第22回の木質構造研究会総会への参加です。弥生講堂アネックスは、演習室の壁の全面にエスウッドの桧ストランドボードが貼られていて、いつ訪ねても、余所に来たという感じがしません(笑)。

この総会の場で、第22回の木質材料・木質構造研究基金賞第1部門(杉山英男賞)の表彰式が行われたのですが、受賞されたのは、元プライムトラス(株)の竹村義弘さん(木質系トラスの実用化と普及)、一条工務店グループ名誉会長の鈴木正弘さん(木質構造住宅の性能向上に関する長年の取り組み)、森林総研構造利用研究領域長の林知行さん(構造用木質系材料及び木質構造の普及・啓発活動)、のお3方です。

どなたが受賞されるかの予備知識なしで総会に参加した私にとって、嬉しい驚きは、一条工務店グループ名誉会長の鈴木さんのお顔を拝見できたことでした。というのも、古巣の親和木材工業(株)が
、それまでの楽器用材・家具用材の生産から、大きく住宅部材の生産へと方向転換した時期に、一番親切に、かつ厳しくご指導していただいたのが、当時、東陽住宅(株)において企画・開発部門を担当されていた鈴木さんだったのです。もう25年も前の昭和59年頃と記憶しています。

亡父角田修が親和木材工業(株)を創業してから52年ですから、思えば古巣の親和木材工業(株)が一条工務店さんとお取引いただけるようになった四半世紀前は、時間の流れからみても丁度社歴の折り返し点だったということになります。当時、一条工務店さんとのお取引の窓口を務めたのが、現親和木材工業(株)社長の古田元さんでした。以来25年にわたって社業の発展に努力していただいたかつての同僚や後輩の皆さんには、心から「ご苦労様です。ありがとうございました。これからもがんばりましょう!」と申し上げたいと思います。

さて、話が飛んでしまいましたが、私が鈴木名誉会長に久しぶりのご挨拶をさせていただき、受賞のお祝いを申し上げたことはいうまでもありません。今回は、いつもお世話になっている、(財)日本住宅・木材技術センター試験研究所の鴛海次長さんや、日本繊維板工業会の湧田専務さん、大建工業(株)開発研究所の大谷所長さんとも名刺交換させていただきました。誠に実りの多い出会いをいただけたと思います。総会開催に尽力いただいた、東京大学木質材料学研究室の安藤直人先生をはじめとする沢山の関係者の皆さんに、改めて感謝を申し上げます。(角田 記)

*画像は、受賞されたお3方(左から、林さん、鈴木さん、竹村さん)、受賞講演中の鈴木名誉会長、
 昭和50年草創期の一条工務店さんが建てた第1号展示場の貴重な映像です。