コレクター
もう時効でしょうから書きますが、16歳ぐらいのときのことです。
その頃、仲間内では道路標識の看板を集めるのが流行っておりました。
何がきっかけでそんなものを集め出したかは、遠い昔のことなので記憶が定かでありません。
こういった収集はどの分野のコレクターでも同じだと思いますが、希少価値のものをたくさん持っていることが、より高いレベルのコレクターとして扱われます。
ちょっとレア?
我々はより高いレベルのコレクターになるべく、競って収集に励んでおりました。
制限速度40Kや駐車禁止などのありふれた標識には目もくれず、通学中も「どこかにレアな標識はないか」と探す毎日でした。
定期的にそれぞれが収集した標識を見せ合う発表会があり、
「これはすごいぞ!!OO君!」などと自慢したり、収集時の苦労話で盛り上がったりしたのでした。
ある時、制限速度80Kの標識が発表されたことがありました。これは高速道路の中に入らない限り収集できない逸品です。
ずいぶん、うらやましく思った記憶があります。
若かりし頃の思い出でした。
誠に申し訳ございませんでした。