トラブル1
桧ストランドボードの生産ラインが設備されてから、10年以上が経っています。
いたるところで老朽化が目立ち始め、ほとんどの機械が何らかのトラブルをかかえています。
この間、接着剤を塗布するブレンダーという機械に、ストランドが投入されなくなるというトラブルに見舞われました。
不具合は少し前から始まっており、スイッチを入れ直すと通常通りに起動したりしたので、その状況から信号を送っているところに何らかの原因があると思われました。
しかし、場所の特定ができずに、そうこうしているうちに、とうとう全く動かなくなってしまいました。
メーカーに電話をかけて状況を説明すると、A4用紙にびっしりと書き込まれた原因の特定方法が送られてきました。
サイロ用シーケンサのPC1のCH11がどうのこうのとか、やたら専門用語が多くて、1回読んだだけでは意味が分かりません。
制御盤内を睨みながら、何度も読み返しているうちに、おおよその理解ができてきました。
そのうえで特定方法に従い、原因がどこにあるのかひとつひとつ確かめていく作業を進めていきました。
制御盤内です。
結局、ブレンダー制御盤内の線番82のネジが緩んでいただけと分かりました。
プラスドライバーで締め直して一件落着です。
原因が分かれば何でもないことなのですが、そこにたどり着くまでがたいへんです。
しかし、1ヶ所のネジが緩んでいただけで、ラインが止まり生産できなくなるというのは、非常におそろしい現実です。