平和の礎:沖縄写真レポート5
最終日は、知念岬公園から本島南端の平和祈念公園に向かいます。
ツアー3日目にして、待望の晴天!
知念岬から望む沖縄の海は一段と美しく感じられました。
そして平和祈念公園に到着。「平和の礎」の石碑の出迎えです。
この石碑は、日本語、英語、中国語、ハングルで刻まれています。
この公園には、第二次世界大戦最終曲面での激戦地であったこの地の戦いで亡くなった、全ての人々の名前が刻まれた石のオブジェが建てられているのです。
沖縄は、本土では回避された唯一の地上戦において、兵士だけではなく多くの民間人が戦いに動員され命を落とした場所です。
この公園には、ほぼ70年前に起きたこの悲劇を繰り返してはならないという強い願いが込められています。
けれども、沖縄県民が被った犠牲は、その後もサンフランシスコ条約による日本の「独立」後も続いた米軍占領の継続、「本土復帰」後も変わることのなかった米軍基地の重圧、それに加えて普天間基地の県内移転の強制や最近のオスプレー配備、そして尖閣問題を巡る地域状況の不安定化と、今に至るまで継続中です。
折りしも、日中、日韓関係の悪化に加えて、米中(日)関係の再編の動きが浮上する中、国籍を越えて戦死者を悼み、本当の平和を希求する沖縄の心を、「平和の礎」に見たと感じました。
(角田 記)