日々、トラブル2
ストランドを積み上げる機械、フォーミングマシーンのトラブルです。
フォーミングマシーンは構造が複雑で、信号のやり取りも多いため、機械メーカーはいちばん早くトラブルが出ると思っていたようです。
結果は予想に反して、いちばん最後まで問題なく動いていました。
ところがついに、このフォーミングマシーンにもトラブルが発生しました。
機械が稼働しません。
完全に動かなくなったわけではなく、しばらくすると動き始めます。しかし、休憩後や昼休み後になるとまた動かなくなり、しばらくしてまた動き始めるという繰り返しです。
いちばん対応のしにくい症状ですが、まずは原因の特定です。
最初はまったく掴めなかった原因も、調べているうちに、スクリューコンベアーの下にある回転羽根に問題があることが分かってきました。
この羽根の回転が重いため、システムの方は「ストランドが供給され過ぎたための負荷」と判断して、ストランドを供給する機械へ稼働信号を送らず、エラー信号を送ってしまうのです。
回転羽根が稼働しているうちに、設定された数値より負荷が軽くなり、ストランドがないと判断されると、エラー信号は解除され、稼働信号が送られて動きだすという仕組みです。
この時点で、負荷の設定数値を変更することで、機械を動かすという対処はできますが、まずは原因を調べ、その原因を取り除くことが優先です。
回転羽根は右側と左側の2か所あるのですが、手で回してみると明らかに左側が重たいのです。
回転を悪くしているような異物がないかチェックです。 狭いところへ顔を突っ込んで、そこで首をねじって見上げるという、かなりきつい体勢になります。
取り付け状態なども確認しましたが、問題なさそうです。
そうなると、あとは回転羽根に取り付けてあるモーターに原因があるとしか考えられません。
新品のモーターに取り換えたところ、ほとんど問題ないレベルに改善されました。
しかし、完全に直ったというわけではなく、わずかながら、まだ何らかの原因が隠れているようです。