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風立ちぬ

盆休みの初日、名古屋駅前のミッドランドスクエアシネマに初めて行きました。
ちゃんとした映画館に足を運ぶのは、多分15年ぶりくらいです(笑)

お目当ては、話題の宮崎アニメ「風立ちぬ」。

最初のうちは、やや退屈でしたが、そのうちにグイグイと引き込まれ、気がついたら、主人公がほんの短い時間を夫婦として過ごし死別した菜穂子さんと、夢の中で会いそして別れる最後のシーンでした。
大正から昭和初期にかけての日本の風景がとても美しく懐かしかった・・・。
幼年期のかすかな記憶です。

主人公は、私の父親の10年ほど年上の世代ですから、大正デモクラシーの時代に青春を過ごし、昭和20年の敗戦に至る昭和初期が壮年期だったことになります。
彼の仕事は戦闘機の設計で、後に零式戦闘機を産出します。

名古屋に住み、空軍各務原基地でテスト飛行を繰り返していた訳ですから、生活環境はいつも名古屋から各務原に通っている自分にとても近い(笑)

で、肝心の見終わっての感想ですが、厄介なことに、多様でバラバラな印象が脳みそを駆け巡るばかりで、ちっとも鮮明な図柄に焦点を結ばない・・・。
うーん、何なんだこれは・・・。

主人公の飛行機設計に架ける夢、飛び交う戦闘機の優美な姿、そしてヒロインのとてつもない美しさ、そのようでしかありえなかっただろう私たちの人生、それらはみんな納得できるけど、なんだか腑に落ちないのです。

ならば、頭を冷やして、もう一度見るしかないのでしょうね。        (角田 記)