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低市場価値製材を活用した建築事例 ―静岡県富士宮市―

みなさん、こんにちは。研究開発室です^^

3月のおわり、法政大学の網野禎昭先生のご案内で、

製材工場でデッドストックになっている杉材を活用した建築の見学に行ってきました!

網野先生、平成建設、宮田国造設計事務所がコラボで設計した個人住宅です。^^

建物南面はこんな感じ。

平角材を釘などでつないだ大壁面。

低利用材の活用は、エスウッドの基本コンセプトでもあるので、材の活用のところでとても共感。

上の写真の空間は、それこそ端部に割れのある平角材や丸みの入った間柱用材でつくられています。
こうした建築をみると、眠っている材でも使い方次第で、いくらでもいいかたちで使えるなぁと・・・、改めて気が引き締まる思いになりましたね!

網野先生の考え方として、

地域で余っている材を地域の大工さん、職人さんが、
ある程度、現場で加工できる製法を。
そんな思いがこの建築をやろうとしたきっかけのひとつとのことでした^^

どうしても新しい技術は、大がかりな設備投資や大きなスペースが必要となりがちですが、
これは、地域の職人の技術を活かしつつ、
しかも、大きな設備を必要ない、

どちらかというと、地域で活躍する中小の工務店さんや大工さんが使いやすい技術になれば。
そんな願いも込められています!^^!

先生の話を聞くうちに、ますますこの取り組みを応援したい!という思いにさせてくれます。

建築の構法としては、マッシヴホルツ構法と題して、

具体的には、国産の杉製材を、スクリューや釘等の簡易な接合方法で積層させ、それを建物の壁や床、屋根に使うというものです。

スクリューや釘なんかは、それこそ、職人さんが現場でよく使うもので、いま流行りのハイテクに対していうならば、まさに「ローテク(手工業的製造)」。

どの業界も効率性を求め、機械化を進める一方で、地方は職不足になやんでいる。僕のなかでもこうした技術の再考はすごく刺激になりますし、残していきたい、継いでいきたいものと捉えています。

当時は、網野先生と一緒で、

設計上の工夫も本当にいろいろ勉強させてもらいました。

低利用材の活用というだけでなく、住まう家として、すばらしい建物ということを感じました^^

生活空間として必要なこと、熱利用をはじめ、採光、断熱、通気、空間・・・。

これらは設計した網野先生に聞かないと、素人の僕ではわからないことばかり≧≦

お忙しいところ、ご案内いただき、感謝感謝です。^^

こんな平角材でつくられています。

南面からの採光が室内を明るくしています。

国産杉材でつくられた大空間&網野先生によるレクチャー。^^

最後になりましたが、

今月24日、25日に竣工にあたり、見学会が開催されます。

ご興味があるかたはご連絡くださいね。
これは実際に見てみないと、写真や画像ではこの良さはわからないですね^^

「オープンハウス 低市場価値製材を活用したマッシヴホルツ構法の建築実証」
場所:静岡県富士宮市

網野先生、平成建設の皆さん、ご案内ありがとうございました!(develop)